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2018.08.29
アスリートの痛み。スポーツと痛みの関係は複雑?痛みの判断を適切に

アスリートの痛み。スポーツと痛みの関係は複雑?痛みの判断を適切に

スポーツをする上で怪我は絶えず隣り合わせです。
ちょっとこれ痛いけどプレーしちゃっていいの?と判断に困る事も多いですよね。
アスリートの痛みというのは複雑でシンプルに怪我から治癒してくれるといいのですが、悲しいかな治癒過程で様々な要因から痛みを感じてしまうケースもよくあります。

痛みの最新科学

痛みという「現象」が起こっている時の体の中の状態は大変複雑です。
今回は本当に最新の世界のスポーツ科学で発表された文献を元にお伝えいたします。

アスリートの感じる”痛み”はわかっている怪我によるものもあれば全く怪我と関係なく起こる事もあります。
痛みの定義は
「神経生理学的、免疫学的、認知行動的、社会環境的など様々な影響により感じる個々の経験」
とされています。

痛みが慢性化すると心理的な原因からも痛みを感じ、動く際の機能的な障害を引き起こす可能性があります。

近年、慢性腰痛の原因は怒りや不安などの心理的な要因が大きいと言われていますが、アスリートに関してはその要因も含まれますが怪我からの回復状況やトレーニングの強度、チーム環境、etc。。。色々考えられるため、心理的要因が全てとは言い切れません。

ですので、、スポーツ障害の専門知識に加え痛みの科学への知識の両側面から考察がされる必要があります。

アスリートの痛みの分類は以下に分けられます。
1、侵害受容性(炎症性を含む)、2、神経系、3、侵害可塑性
それぞれの痛みの状態と判断基準の指針は以下です。

1、侵害受容性
侵害受容性の痛みの定義は~末梢の組織の侵害受容器から起こる有害な侵襲。
組織のダメージや炎症により末梢の侵害受容器から伝達される。~
運動後の過活動や怪我などの炎症性の痛みは侵害受容性の痛みの括りとなります。
侵害受容器からの伝達により痛みを感じるため、試合中で感情が高まっているときや体の状態により痛みとして認識されない場合もあります。
痛みは中枢神経系で統合されて認識されるため、ストレスや不安、緊張などの要素で侵害受容機に影響を与える可能性もあります。
亜急性や慢性的にスポーツなどの激しい運動や活動が体の部位にかかると、その部位が炎症を起こす事もあり、また炎症が起きていなくても侵害受容器の活性伝達を変化させる可能性もあります。
そのためにスポーツなどの過活動により痛みと認識される場合もあります。
また生活スタイルにより組織が炎症からの回復が遅れると痛みが長引いたりします。

2、神経性
神経性の痛みとは痛みがその部分の神経の範囲に関与するもの。
外傷や疾病などによる体性感覚神経によるもの。

この二つがあります。

体性感覚は以下のアスリートの違和感の記事をご参照ください。

3、侵害可塑性
侵害可塑性の痛みは実際に組織にダメージがあろうとなかろうと末梢の侵害受容器もしくは体性感覚システムにより痛みとして認識される痛みです。
炎症などの侵害受容器への活性がなくても神経の過敏化により侵害受容の機能に問題を来たし痛みとしての認識される可能性があります。
最近痛みが起こるメカニズムとして言われている中枢感作もあります。
中枢感作(定義 末梢での組織損傷や炎症の程度が激しくまた長期間続くとそれらが伝達される中枢に機能的な変化が生じ、正常な伝達が中枢で誤って解釈され「痛み」として感じられるようになる)
とは異なるとされていますが、メカニズム的には同様になります。

痛みはどう判断すればよいのか

さてそれぞれの痛みをどう判断するのでしょうか?
判断基準となるチェック項目を以下に纏めます。

侵害受容性の痛みのチェック項目(炎症性であれば急性期ではなく亜急性から慢性期)
発症
ー外傷性である
ー組織が腫れている
ー過重により痛みが悪化する
部位
ー解剖学上ではっきりしている。
ー動く組織の関わる部位で痛みが広がる
ー関連する動きで痛みが広がる
痛みの悪化要因
ー動きや過重で悪化する
神経系の確認
ー痛みの部位の感覚が繊細

急性期などの炎症性
発症
ー外傷性である
ー潜行性である
部位
ー皮膚節に広がる
痛みの悪化要因
ー休んでいても痛みがでる
ー温熱をすると痛みがでる
神経系の確認
ー痛みの部位が温熱に敏感である
生活環境
ー不摂生

神経性
発症
ー潜行性
ー自律神経性
部位
ー関連する皮膚節に広がる
痛みの悪化要因
ー冷たいものに過敏になりやすい
神経性の確認
ー痺れ
ー局所的に冷たいものが花瓶
ー感覚神経や筋力の低下

侵害可塑性
発症
ー自律神経性
ー心理的ストレス
部位
ー特定の部位、あいまいな部位、様々な部位など 局所的から広範囲
ー体全体に広がる
ー体の半分側に広がる

痛みの悪化要因
ー動きや活動に関係ない場合でも痛みがでる

神経系の確認
ー広範囲で動きや様々な感覚に繊細
心理的要因
ー不安や鬱
ー痛みからの過剰な逃避
ー自暴自棄


以上のようにスポーツによるアスリートの痛みは複雑です。
怪我は仕方がありません。怪我の予防というのはどう頑張ってもなってしまうときはなってしまいます。
またスポーツという過活動を行うという事は局所の組織のストレスがどうしてもかかってしまいます。
普通であれば怪我が起きたり、運動後などは適切な炎症からの回復により痛みが消失します。
しかしながら組織の修復、回復過程で体性感覚などの変化が起こると痛みの認識が変化し痛みが慢性化することもあります。
怪我をしたら適切な処置をすること!
また判断をしっかりすること!
これが重要です。

またラグビーなどのコンタクトスポーツや格闘技では脳震盪の発生も多いです。
脳震盪などからの回復期には鬱になったりすることもあり、何でもない部位が痛みとして認識される可能性もあります。頭を打った時は特に判断を適切にしなければなりません。

痛みはなぜ起こるか? 痛みを悪者にし過ぎるとストレスになり侵害可塑性の痛みで慢性化を引き起こす可能性もあります。
トップアスリートであってもスポーツは本来楽しいもの。
そんなハッピーな気持ちでスポーツを楽しむと痛みから解放されるかもしれません


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